オブラートは調理用粉という新しいステージへ

皆さんご存知のオブラートは、薬局やドラックストアーなどで売られている丸型や角型、袋型をした薄くて半透明なシート状のものだと思います。

苦くて飲みにくい粉薬や漢方薬などをオブラートに包んで水で流し込むと、一気に飲めてしまいます。このようにしてお薬を飲むことが苦手な方は今でもオブラートを使います。

使い方は、オブラートに粉薬や漢方薬をのせて包み、少し水に浸してから口の中に入れるとツルっと飲むことができます。しかし、使い方は意外と難しく、包み方が雑だったりすると破れてしまったり、こぼれてしまったりします。そこで開発されたのが袋型のオブラートです。形状は円錐状になっており、その中に薬を入れるというように、いちいちオブラートをテーブルの上に置いて包むという作業をしなくても薬を包めるという便利さから、今ではオブラートの主流といっても過言ではありません。

しかし、近年では、薬のカプセル化、錠剤化が進み、薬も昔より随分飲みやすくなっています。さらに、我々オブラートメーカーの人間からすると正確にはオブラートではないのですが、薬を飲みやすくするための補助的役割を果たす商品でということから、ゼリー状のオブラートなるものが出回っています。これはゼリーの中に薬を入れることで飲みやすくなるというのです。

そして、従来のオブラートにもぶどう味やいちご味のものもありますが、このゼリー状のオブラートにも味が付いており、さらに飲みやすくなっています。

そして、もう一つの代表的なものとして、ゼリーなどのお菓子に巻いてある菓子用のオブラートです。

実は、薬用のオブラートと菓子用のオブラートは、形や寸法の違いはありますが、使用している原料も製造方法も全く同じオブラートです。

ただ、その用途が薬用のオブラートなのか菓子用のオブラートなのかで厚さが違います。

薬用のオブラートは、飲み込みやすくするために薄く作られており、菓子用のオブラートは、お菓子の水分で破れにくくするために若干厚めになっています。また、お菓子を包む時の作業性の良さという観点からも少し厚めのオブラートが求められます。

ゼリーなどのお菓子を包んでいる半透明の紙のようなものは、実はオブラートなのです。小さなお子さんは食べにくいから食べる前に外してしまうということを耳にすることがありますが、もちろん、その役割があってお菓子に巻かれているのです。

理由として、日本特有の季節がら、暑い時はゼリーなどのお菓子はペタ付きやすく、寒い時は乾燥しやすいので、オブラートをお菓子に1枚巻くことで出来る限り味を損ねることなく、包装紙との付着を緩和しながらお菓子の乾燥を防ぐともに形状を保つことができるようにとオブラートが使われます。

使用されているお菓子の例としては、寒天ゼリーや羊羹、ゆべしなどです。

以上が薄い半透明のシート、いわゆる一般的な「オブラート」になります。

そしてさらに、あまり知られていませんが、粉状のオブラート「粉末オブラート」があります。

これは、オブラートを粉砕して細かくした粉状のオブラートです。別名「パウダーオブラート」、「オブラートパウダー」と呼ばれることもありますが、正式な名称は「粉末オブラート」といいます。

こちらは、菓子用オブラートと同様、お菓子のペタ付きの緩和や乾燥の防止、包装紙との付着や形状保持といった目的に加えて、そのキラキラとした見た目からお菓子のデコレーションとして飾り粉ということで使われています。

粉末オブラートは、お菓子の取り粉と飾り粉を兼ね備えた菓子材料として、寒天ゼリーはもちろん、最近ではグミに使われることが多くなっています。その他にもゆべしや羊羹、半生菓子やチョコレート菓子にも使われています。

このようにして百数十年の歴史において、その経過とともにその用途や形に応じて、薬用オブラート、菓子用オブラートそして、粉末オブラートがそれぞれ誕生し、長い間この3種類のものがいわゆるオブラートでした。

しかし、嗜好の多様化や流行の変化などの時代の流れの中で、オブラートを目にする機会は減り、むしろ、テレビで「オブラートに包んで」といった比喩的な表現として使われているを耳にします。

そんな、オブラートを1つの製品、商品ではなく、1つの「言葉」として認識されていることがどこか寂しい気がします。昔は、もっとポピュラーに使われていたオブラートが今ではその出番が少なくなってきたことに加えて、オブラートは薬を包むものというイメージが強く、今後さらにオブラートが使われなくなり、ひいては、忘れ去られてしまうのではないかという心配もないわけではありません。

そもそもオブラートは、馬鈴薯でんぷんや甘藷でんぷんでできたれっきとした「食品」です。

でんぷん製品の典型的なものとして、あんかけ料理のとろみ付けに使う片栗粉があります。片栗粉は馬鈴薯でんぷん、すなわち、じゃがいもののでんぷんでできています。

そのでんぷんをアルファ化(糊化)して乾燥させたものがオブラートです。このでんぷんをアルファ化したことによって片栗粉と大きな違いが出てきます。それは、高温でなくてもとろみが付くということです!普通、片栗粉は一度沸騰させてある程度温度を高くしないと十分なとろみが付きません。

つまり、オブラートは片栗粉よりも広い条件のもとでとろみ付けができる性質を備えていると言えるのです。しかし、いちいちシート状のオブラートを使ってとろみ付けをするわけにはいきませんし、もっととろみ付けにとって使い勝手のよさそうな粉末オブラートでとろみ付けをしようとすると、ダマ(粉の固まり)ができてしまい、綺麗なとろみにはなりません。そこで、アルファでんぷんであるオブラートを「顆粒」にし、ダマにならず、そのまま振りかけて混ぜるだけ、しかも、温度が高くなくてもとろみ付けができるというのが新しく開発された「顆粒オブラート」です。これがオブラート顆粒とろみ調理用粉『とろみの精』です!

もっとオブラートを便利に幅広く使ってもらいたいという想いから、「オブラートを日常へ」というコンセプトのもと、『とろみの精』は生まれました。

今までにない全く新しいオブラートの誕生です!!

『とろみの精』は、水溶き不要の片栗粉として、また、ゼラチンや寒天のような凝固剤としての役割も果たします。

『とろみの精』は、片栗粉のように水で溶く必要がなく、そのまま振りかけてもダマにならずにとろみ付けができます。あんかけ料理のとろみ付けをする時、タレやソース作りの最後にパッと振りかけて混ぜればとろみが付きます。

水に溶く手間が省けることはもちろんのこと、味を薄めることなくそのままの味付けで料理をすることができます。

また、多少冷めてしまったものにもとろみ付けができるので、汁物やスープなどを途中でアレンジできたり、また、離乳食についても片栗粉でとろみ付けをするとなると、熱いうちにとろみ付けをし、そのあと食べてもらいやすくするために冷ます時間を取らなくてはなりません。

もちろん、片栗粉でしかとろみのある離乳食が作れないというわけではありませんが、火を使わなくても、また、作り置きしておいて食べさせる直前にパッと振りかけて使うこともできるので、離乳食のバリエーションを増やすことができます。

そして、「とろみ」というと介護食や嚥下食にとっては欠かせないものです。

誤嚥を防ぐためには、食べ物だけでなく水やお茶などの飲料水にもとろみを付けることが必要で、高齢になると飲み込む機能が低下します。年を取ってくると食事の時にむせたり、詰まったりしやすくなるのもそのためで、人間は喉から衰えが始まるといわれるほどです。とろみを付けるということで、食べ物をまとめてツルっとのど越しをよくし、飲み込むスピードを遅くすることによって、誤って気管に入るのを防ぎ、誤嚥を防止します。

さらに、『とろみの精』は、とろみをつけたあと冷やすと固めることができます。ゼラチンやアガー、寒天といったものとも違う、もっちりとした食感の仕上がりになります。わらび餅や葛餅、水まんじゅうなどの和菓子やコーヒーゼリーやヨーグルトゼリー、ジュースを使ったゼリーなど混ぜるものやトッピングによって色々なスイーツを作ることができます。

もっちりとした食感によるゼリーというのも独特なものだと思いますが、実は作り方がさらにオリジナルです!

コップや底のある器に入れたコーヒーやジュースに『とろみの精』を入れてムラなく溶かしたあと、電子レンジで約80℃程になるまで温めます。そして、電子レンジから取り出し、艶と粘りがしっかりと付くまで練るようにして素早くかき混ぜ、冷蔵庫で冷やして固めるだけでもっちりゼリーの出来上がり!!

また、ポットのお湯に砂糖と『とろみの精』を混ぜれば、わらび餅も手軽に作れます。ポットや電子レンジ、コップを使ってインスタントなスイーツ作り。『とろみの精』で作るオリジナルスイーツです!!

このようにしてオブラートは、顆粒にすることで手軽にとろみ付けができるとろみ調理用粉としてその可能性を十分に活かし、お料理やお菓子作りに、さらには介護食や嚥下食、離乳食といったとろみが必要となる人たちに使ってもらえるようなこれまでとは全く違う新しい調理用アイテムとして生まれ変わりました!

今はまだオブラートでお料理やお菓子作り?と、なかなかイメージが湧きにくいかもしれませんが、オブラートもこれからの時代に合った形で進化を続けます!!

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