とろみは喉や気管を守るもの
離乳食のとろみは、まだ顎が未発達である赤ちゃんにとっては必要不可欠です。
離乳食開始直後の赤ちゃんは、食べ物を噛む力が弱いので肉や魚といった食材は丸呑みしてしまいます。食材を丸呑みすると、気管を痛める弊害が起こります。
つまり喉を痛める事なく、赤ちゃんが食事を楽しめるように離乳食にはとろみを付ける必要があります。
何故なら離乳食の段階で食べる事に嫌悪感を抱いてしまうと、その後の食生活に偏食などの悪影響を及ぼすからです。
また、とろみを付けると喉に食べ物が引っかかり難くなります。離乳食にとろみを付けなかった食材は、赤ちゃんには飲み込み辛くなります。
すると必然的に食べ物を吐き出す頻度が多くなっていきます。特に肉は喉越しが悪い食材なので、食べさせた時に赤ちゃんが噎せてしまいます。
したがって、食事をスムーズに運ぶためにも離乳食にとろみは付けるべきです。
食感を変えて嫌いな物を食べさせる
離乳食のとろみには、食べ物を口に入れた時の食感を変える効果があります。
赤ちゃんは離乳食の段階でも、食べ物の好き嫌いが発生します。多くの場合、赤ちゃんの好き嫌いは食べ物の味が原因で起こるのではなく、食感の苦手さ故に発生します。
例えば、離乳食用に調理された魚は口に入れるとパサパサします。赤ちゃんにとってはパサパサした舌触りに嫌悪感を示すのです。
しかし、魚にとろみを付けると食感が大きく変わります。パサパサした感覚から赤ちゃんが好む喉越しが良く、舌触りの良い食感に変化します。
よって、苦手な食べ物もとろみを付けると食べる確率が上がります。
離乳食のとろみ付けは、好き嫌いの激しい赤ちゃんにとっては非常に重要な要素です。好き嫌いのある赤ちゃんは、栄養バランスが崩れやすいです。
つまり、離乳食のとろみ付けは赤ちゃんに必要な栄養の摂取の手助けとなります。
まとめ
離乳食のとろみ付けは、義務付けられている訳ではありません。しかし、とろみを付けないと食べる事に関して赤ちゃんがマイナスの感情を抱きます。
とろみを付けていない離乳食は、歯が生えていない赤ちゃんにとって完食する事が難しく身体にも大きな負担を与えます。
また、とろみ付けをしていない離乳食は好き嫌いが出やすくなるため栄養バランスも偏ります。
離乳食のとろみは、食事を進めていく上で起こる可能性のあるトラブルを回避するためには重要です。よって、離乳食にはとろみ付けが必要不可欠です。
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