1 離乳食にとろみが必要なわけ
生後、5~6か月位になると、赤ちゃんは離乳食を始めることが一般的です。
この時期の赤ちゃんは、歯がはえ揃っていないため、物を咀嚼することができません。咀嚼できないというころは、物を丸のみするのと同じです。
また、飲み込む力もありません。この時期は、口腔内の筋力が未発達なためです。具体的には、咀嚼した食べ物を、固めて舌で喉に送り込む動作です。
このような、大人が何気なく行っている行為を、赤ちゃんはできません。ですので、とろみが必要になります。
咀嚼力未発達で口腔内の筋力が弱い、赤ちゃんの食べる動作をサポートしてくれます。
では、このとろみを付けないとどうなるのか?
肺炎や窒息の原因になり、最悪の場合死亡事故につながります。
2 肺炎(誤嚥性肺炎とは)とは
誤嚥性肺炎とは、通常飲み込んだものは、食道を通り胃へいきます。しかし、赤ちゃんは、食べている事の意識が乏しい事と、口腔内筋力が未発達です。
そこで、大人がでもたまに起こる、むせ込みが起こりやすくなります。このむせ込みが、非常に危険です。
むせ込みが起こると、食物が通常の食道ではなく、気管に紛れ込みます。食物についている細菌が、肺に入るころになります。
この菌が原因で、肺に炎症が起こり誤嚥性肺炎となるのです。
症状としては、「高熱がでる」「激しく咳込む」「呼吸が苦しくなる」「黄色く濃い痰がです」 「フューフューと雑音が聞こえる」などです。
こういう症状がでたら、自分で判断するのではなく、病院に行くことが無難です。
また、誤嚥性肺炎や窒息による死因も多発しています。事実、厚生労働省の調査によると、0~1歳児の死因第4位が不慮の事故です。
この、不慮の事故に誤嚥(間違って器官に入る)による窒息や、肺炎が含まれます。
とろみを付けてあげるという簡単な行為が、こういった事故を未然に防ぐ事に繋がるのです。
3 まとめ
人が生きていくために、食事は欠かせません。そして、食事は楽しみなもののはずです。それは、赤ちゃんにとっても同じです。
もしかすると、これから成長していく、赤ちゃんにとっては最も重要な行為かもしれません。とろみを付け事により、ここに安全という文字が付け加えれます。
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