赤ちゃんの発達を促す離乳食へのとろみ付け

離乳食へのとろみ付けは食べやすくするため

母乳やミルクなどから少しずつ固形のものを食べ始める赤ちゃんですが、そのときに重要なのがとろみです。
とろみ付け用の商品やバナナ、ヨーグルトなどでとろみ付けを行うなど、その重要性は必ずといっていいほど耳にするものです。
離乳食になぜとろみを付けるのかというと、一般的に言われるのが赤ちゃんにとって食べやすくするためであるということです。
赤ちゃんの体はまだ未成熟であるため、大人のように上手にものを食べることが出来ません。大人では当たり前に出来る噛み砕くという行動や、食道へものを送ったりといった機能が
発達していないのです。消化酵素の分泌もあまりないため、離乳食を与える際には赤ちゃんが食べやすい形状にする必要があるという事になります。

ではどのようなものが食べやすいのかというと、ここでとろみが付いているものという結論が出ます。
とろみは唾液の分泌が不十分な赤ちゃんの代わりに食べ物をまとめてくれる作用があります。それによってスムーズに飲み込むことが出来るようになります。
また、食道ではなく気管に流れ込んでしまう誤嚥を防ぐことにも繋がるため、離乳食にはとろみが重要ということになるのです。

赤ちゃんの食べる力の発達にも役立つ

とろみを付けることは単に赤ちゃんがものを食べやすくなったり、誤嚥を防止するだけではありません。
ものを食べる力、つまり咀嚼機能を発達させるためにも必要となります。
歯の生えていない赤ちゃんはまず、食べ物を口内に取り込んでから上顎と下を上手に使ってものをすり潰す動きを覚えます。
そのためには歯を使わずとも簡単にすりつぶせる固さのものを与える必要があるだけでなく、それらをまとめやすくしてあげる必要があるのです。
先に述べたとおり赤ちゃんは唾液分泌がまだ不十分なため、事前にとろみを付けておいてあげることでまとめやすくなり、飲み込みやすくなるのです。
この時期というのは唾液はまだ足りないものの、口の中で潰したものをまとめるという動きを覚える時期であるため、それをサポートしてあげるためにはとろみが重要な存在となります。
段々と体が発達してきてとろみの役割を自分で行うことが出来る様になれば、自然と食べ物を上手に食べることが出来るようになるのです。

離乳食にとろみを付けることは今の段階で食べ物を食べやすくするだけでなく、後々上手に食べられるように発達を促してあげるためにも大切です。
準備などが大変なこともありますが、顆粒オブラートなどを駆使しつつとろみを付けてあげることが、赤ちゃんの成長にも繋がるのです。

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