誤嚥を防止するとろみのメリットと方法

スピードを遅くして飲み込みやすくするためのとろみ

誤嚥を防ぐために重要であるとされているとろみには、食事をまとめて飲み込みやすくする効果があります。
よく噛んで細かくされた食べ物というのは、通常では分泌された唾液によってまとめられることで、飲み込みやすくなっています。
しかし、歳を重ねると唾液の分泌が少なくなっていることが多く、うまく食べ物をまとめることが出来ません。
そこでとろみを付けて予めまとめておくことで、飲み込みやすくすることが出来ます。

また、食べものが喉の方へ流れるスピードを遅くするという目的もあります。
人間の体というのは、息をするときに気管の入り口が開くように出来ています。そしてものを飲み込む際には気管の入り口は閉じ、
食道の入り口が開くという仕組みになっています。
しかし、加齢などによってわずかに蓋が閉じるタイミングが遅れてしまうと、そのすきに食べ物や飲み物が気管の方へ流れていってしまうのです。
特に水分は流れる速度が速いため、誤嚥しやすい傾向にあります。
とろみを付けておけば流れているスピードが多少遅くなるため、気管が閉じるタイミングが少しずれてしまっても気管の方へ流れていくことを
防ぐことが出来るのです。

とろみを付ける方法と注意

誤嚥を防止するためにとろみを付ける際にはいくつかの方法があります。
自宅にあるものでつけたいと思うのであれば、水溶き片栗粉を使うと良いでしょう。
しかし片栗粉の場合、冷めたり唾液によってとろみがゆるくなる場合があります。
そのためなるべく食事を摂る直前に混ぜたりといった工夫が必要となるでしょう。
熱すぎると口内をやけどする恐れがあるため、適切な温度を意識することも重要です。

片栗粉をうまく使いこなせない場合、混ぜるだけですぐに使用出来る顆粒オブラートやとろみ調整剤というものが販売されています。
片栗粉のようにゆるくなったり分離したりといった心配がなく、料理の味を邪魔することもないのでおすすめです。
とろみ調整剤を使う場合、使いすぎに注意が必要です。とろみがつきすぎると粘度が邪魔をして逆に飲み込みづらくなり、
窒息してしまう危険があるのです。
粘度が高いと口内に残りやすくなり、口腔内のケアが面倒になるというデメリットもあります。
しかし薄すぎると喉の奥に流れ込みやすくなるため、食事を摂る人間に合わせたとろみを付けることが大切です。
スプーンを使って自分自身で食べながら、試してみるのも良いでしょう。

誤嚥による救急搬送率の9割以上は高齢者だといわれています。
しっかりとその人にあったとろみを付け、誤嚥を防いでいくことが大切です。

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