オブラートの利用方法と歴史

色々な方法で利用出来るオブラート

オブラートといえば、薬を飲む時に包む物というイメージがあります。
しかしこのオブラートは、薬を包む以外にも使い道が多いのです。たとえばキャラメルなどのお菓子を包むのにも、このオブラートが使われています。
また料理、特に食材を包んで揚げると、さくさくした歯触りになります。元々薬を包む物、すなわち食べられる物ですから、料理に使っても安心です。
このほか、最近ではオブラートアートと言って、オブラートにキャラクターやアニメの登場人物などを描いて、おにぎりなどに貼ってキャラ弁を作るのも流行しています。
オブラートの意外な活用法法はまだあります。
たとえば入れ歯を固定する時に、オブラートが使われることがあったり、密着する性質を利用して、パックに使われることもあります。
唇がかさかさした時にはぴったりのスキンケアアイテムで、美容液やリップクリームをたっぷり塗って、上からオブラートをかぶせるだけで驚くほど潤って
つやつやになります。

オブラートの製造方法とその歴史

オブラートは、どのような方法で作られているのでしょうか。
原料はジャガイモ、またはサツマイモの澱粉です。これをアルファ化、つまり糊状にした後短時間で乾燥させます。
そうすると澱粉はフィルム状になります。これが私たちの知っているオブラートです。しかし元々オブラートと言うのは、キリスト教のミサに用いる聖餅のことでした。
明治時代に、薬を飲む時の補助として活用するという発想が生まれます。しかしこの聖餅は固いため、そのままでは薬を一緒に飲むことが出来ません。
それで水で柔らかくした後、薬をのせて包み、水と一緒に飲むという方法が採られていました。オブラートは成型が自由であり、また水には溶けても油に溶けないため、
チョコレートなどを入れるカップを作るのに適しています。また油性のペンで直に絵を描いたり、字を書いたりすることも出来ます。
現在は食用のペンは水性が主流ですが、油性の物が出回るようになると、さらにオブラートを使った料理やお菓子が広まるのではないかと言われてもいます。

オブラートは薬を飲む時だけでなく、様々な方法で利用出来る商品です。もちろん食べても安全です。
元々はキリスト教の聖餅を改良したもので、油に強い性質を利用して、油分の多いチョコレートを入れるカップにも応用されています。
油性のフードペンが広まれば、さらに色々な形で普及して行くでしょう。

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